情報通信研究機構(NICT)受託研究

新生活様式におけるコミュニティ形成のためのサイバーフィジカル空間共有基盤

概要

アフターコロナ社会では,人々のコミュニティ維持や心のつながり形成のための遠隔コミュニケーションが一層重要となります。特に近年のVR(仮想現実)技術の発展により、遠隔の人々が存在する物理空間を常時センシングし、精緻な空間データを仮想空間に持ち寄ることで互いの存在をシームレスに知覚する空間共有の実現などが期待されています。

しかし、空間把握のための高精度3次元カメラや超臨場サウンドデバイス、ロボットなどのセンサーデバイスが取得するデータは、各人のプライバシー要求を反映しながら共有されることが大前提です。本研究・開発では人間のプライバシー要求の自動理解と、それに基づく精緻空間データの共有・アクセス制御技術を統合したサイバーフィジカル空間共有基盤の設計開発を行います。


1. 物理空間の精緻センシングと共有技術の開発(大阪大学)

パーソナル空間を高精度にセンシングする技術、ならびにそれを共有する技術を開発します。

  • 人間行動の精緻センシングとモデル化
  • モノと空間の精緻センシングとモデル化
  • 精緻データのボリューム最適化技術の開発


2. 人間理解に基づくプライバシー要求獲得技術の開発(奈良先端科学技術大学院大学)

各人のセンシングデータに対するプライバシー要求の自動理解と獲得技術を確立

  • コンテキスト推定による状況理解技術の開発
  • 複合コンテキストによるプライバシー表現モデルの構築
  • 深層強化学習によるプライバシー要求獲得技術の開発


3. セキュアな空間情報共有のための通信技術の開発(KDDI総合研究所)

  • 空間共有のための通信モデル開発
  • 空間共有のためのセキュリティモデル


その他の研究プロジェクト

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