
A Vehicle Tracking Method Based on Distance Estimation Using Dashboard Camera
走行時動画像を用いた周辺車両モビリティの検出手法
都市環境における車や人の流れを表すモビリティデータは,交通渋滞の原因究明,イベントや災害時における効率的な人の誘導,公共施設や商業施設の立地決定招致テナントの最適化,耐災害に向けた避難指示立案など,多方面における利活用が期待されている.現状,車に関するモビリティデータは,多数の協力車両から,車両がある時刻に走行した位置を含むGPS トレースデータを得ることにより把握され,渋滞の検知や曜日時間毎の交通量予測など,道路の混み具合の推定が為されている.しかしながら,このモビリティデータの粒度は必ずしも細かいものではなく,車両間の関係や車両と歩行者の関係など,詳細なモビリティの把握は困難である.
この手法では,データ提供に協力する車両の位置や速度だけでなく,車載カメラにより撮影された動画像を用いて,車両の周辺に存在する車両の検知ならびに走行情報を推定することにより,周辺の交通状況を把握する手法を提案する.この手法では,まず,既存のDNN による画像解析を行うことで他車両の存在を検知し,検知した車両に対して,自車との距離,相対速度,走行車線,進行方向といった詳細な情報を推定する.自車と他車の距離を推定する際,大きさが既知である路面表示を基準とし,画像内の距離を推定し,これに基づき,画像内で検知した車両までの距離を画像内の距離と対応づけることで,車両間の相対距離を推定する.

関連論文
- 石崎雅大, 廣森聡仁, 山口弘純, & 東野輝夫. (2019). 走行時動画像を用いた周辺車両の位置推定手法. マルチメディア, 分散協調とモバイルシンポジウム 2019 論文集, 2019, 1688-1696.
Other Research Topics
鉄道駅プラットフォームにおけるデジタルツインを用いた群衆流モデリング
鉄道駅プラットフォームにおける効果的な群衆追跡は,乗客の安全確保と歩行者流の最適化に不可欠です.特に高密度な都市交通ハブでは,従来の物体検出やマルチオブジェクトトラッキング手法は,深刻なオクルージョンや人物の重なりにより限界があります.本研...
移動ログにおける時空間・自然言語データの効率的な機械学習消去
現代のモビリティプラットフォームは,GPS軌跡,時間メタデータ,自由形式のテキストノートなど,膨大なデータを蓄積しています.GDPRなどのプライバシー法規では,個人のデータをオンデマンドで消去(アンラーニング)することが求められますが,削除...

言語モデルを活用した適応型メッセージスケジューリング
この研究では、次世代の世界気象IoTデータ交換システムである WMO情報システム2.0(WIS2.0) のブローカーにおいて、システム内のサブスクライバーが要求するメッセージの時間制約(デッドライン)を満たすための適応型メッセージ配信メカニ...

WiFi RSSI統合型視覚言語モデルによる屋内物体認識
本研究は、視覚言語モデル(Visual-Language Model, VLM) を活用し、屋内環境における物体の自動識別および分類を行う新しい手法を提案する。従来の手法では、各物体を手動でラベリングするコストの高さや、記述の曖昧さが課題と...

三次元点群からの形状特徴に基づく被災者判定
日本では毎年多くの災害が発生しており,大規模地震の発生も頻繁です.特に,阪神淡路大震災の事例からも分かるように,被災者の発見が遅れると生存率が大幅に低下するため,迅速な捜索活動が求められています.ドローンは柔軟な捜索が可能であることから,近...

機械学習による道路ネットワークを考慮した低粒度GPS軌跡データの復元手法
プライバシー保護とデータ有用性のバランスを考慮し、切り捨てられた低解像度のGPS軌跡データを高解像度に復元する新たなシステムを提案する。本システムは、Transformerとグラフ畳み込みネットワーク(GCN)を統合し、軌跡データの時系列依...