国際会議 · 2026
Raydar: A Ray-Tracing–Driven Framework Enabling Pattern-Based Recognition in ISAC Radar
解説
Integrated Sensing and Communication(ISAC)は、通信波形をセンシングにも共用するBeyond 5G/6Gの中核技術として注目されていますが、実運用を想定した長距離センシングでは、到来角(AoA)のミスマッチと車両形状に依存するRCS変動が認識性能に大きく影響します。実測データの収集は規制やプライバシの制約があり、既存のシンプルな解析モデルではこれらの歪みを忠実に再現できません。
本研究では、レイトレーシング(RT)駆動のシミュレーション・認識フレームワーク Raydar を提案します。Raydar は環境生成・送信波形生成・チャネル構築・受信信号合成・Range-Doppler(RD)マップ形成・ターゲット認識の6モジュールで構成され、基地局ハードウェアを用いずに現実的な波形とRDマップを生成できます。RTを使うことで、幾何形状や材質に依存した反射をそのままシミュレーションに取り込めるのが特徴です。
評価実験では、車両ターゲットのRCSが強い幾何依存性を示し、AoAミスマッチによってマッチドフィルタ応答がさらに減衰することで、100m以上では振幅ベースの判別が不安定になることを示しました。一方で、RDマップ上の空間パターンはクラスごとに保存されており、CFAR抽出パッチに対して軽量CNNを適用する手法が、閾値ベース手法を大きく上回る認識性能を達成しました。
関連プロジェクト
Integrated Sensing and Communicationにおけるエッジモバイルコア統合型制御方式の研究開発
NICT(情報通信研究機構) 革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業
要素技術・シーズ創出型プログラム



