日本では毎年豪雨や台風で洪水が発生し、多くの被害を受けています。被害が発生した際に重要となるのが、いかに早く正しく被害状況を把握するかです。迅速に正確に把握できれば、救助までにかかる時間が減り、人や機材などの限られたリソースを的確に割り当てることができます。しかし現状では、詳しい被害状況の把握には時間がかかっており、人を派遣した場合、二次被害や人的コストもかかってしまいます。そこで本研究ではドローンの移動しながら広範囲を1度で見渡せる特徴に着目して、ドローンを用いて洪水災害時の状況把握を効率的に行う手法を提案します。
具体的な手法としては、まずドローンから洪水の空撮画像を撮影し、オブジェクト検出モデルで水没した家や車を検出します。
検出した各オブジェクトを切り出し、分類モデルで水没度を推定します。
関連論文
- 西村, 侑花子, & リズク,ハマダ,山口,弘純,東野,輝夫. (2020). ドローンを用いた洪水災害時の水没度検出手法. マルチメディア, 分散協調とモバイルシンポジウム 2028 論文集, 2020, 47-55.
- Hamada Rizk, YukakNishimura, Hirozumi Yamaguchi, Teruo Higashino, "Drone-based Water Level Detection in Flood Disasters", International Journal of Environmental Research and Public Health (Q2)